今回の物語は、18歳になり水商売にどっぷりつかっていく俺に突如おとずれた試練。業界の御法度!?など、当サイトを運営する「テンコ」が店長になるまでの物語をブログにて紹介しています。
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前回までの物語
16歳で東北の田舎町から上京し、仕事もしないでプラプラしていた俺が…..。
ちょっとした事件があり、訳も分からずに水商売の道へ足を踏み入れてしまいました。
17歳でお水の世界へ足を踏み入れてしまったテンコの18歳までの物語。
この物語は、私が若かりし頃のことをブログに綴っています。1999年頃。今から20年以上も前の話です。今とは全然違う当時の私が生きてきた業界や地域の常識を、若い頃の自分なりに解釈し表現しています。その点を踏まえてご覧ください。
キャバクラのホールデビューで花形業務を担当
18歳の誕生日を迎えホールに出ることができました。
ホールデビューで花形の「付け回し」
念願のホールデビューです。
A店長に憧れ自分も早く店長になりたいとワクワクしていました。
ホール初日の俺の作業は「付け回し」です。
付け回し
付け回し(つけまわし)とは、運営スタッフが社交さん(キャスト)をどの席のお客さんに付けるか、またどの席に移動させるかを指示することです。付け回しの采配が店の売上や評判に大きく影響します。女の子の接客やお客さんの様子を見て、相性や楽しさ、セット時間を考慮し、最適な配置を瞬時に判断して指示します。女の子の個性を把握する必要があるため、女の子とのコミュニケーションがとても重要になります。
キャバクラの「付け回し」は、ホールスタッフの花形です。
キャバクラのホール業務が未経験のスタッフに「付け回し」をさせるお店は無いとおもいます。
18になるまで、キッチンとキャッシャー業務しか経験のないスタッフが「付け回し」をするとゆうことは、昨日入った小僧がカウンターでお客さんに寿司を握るみたいなもです。
キャバクラの「付け回し」は時間で物を交換する単純作業ではなく、人を見て人を動かすとても重要な業務になります。有名なキャバクラで店舗運営をしていた実績がある人ならありえるかもしれませんが、普通はウェイター業務から始めるのが常識です。
鼻がグングン伸びる
俺は「付け回し」ができると本当におもっていました。
お店に在籍している社交さんの3分の1は俺がスカウトした女の子で、18歳になる前に2ランクアップの主任に昇格しキャッシャーとなり、ホールのことが全てわかったと勘違いしてました。
チヤホヤされて有頂天に
2ランクアップの昇格をした俺を、同店の先輩スタッフたちはおだてまくりました。
テンコは凄いよ!社長にも店長にも認められて!
期待の幹部候補はキャッシャーも完璧にできるようになったから、店長になるのもすぐだな!
付け回しを任されたのか!さすが幹部候補!
おもしろがってますよね(笑)。その時の俺はおだてられているとも気づかずに「本当にその通りだ!皆さんわかってるなー!」と本気でおもっていました。素直ですね。ちょっと可愛くなってきました(笑)。
営業前の朝礼でもマンキンで発言!
おだてられ有頂天の俺は、朝の朝礼のとき並んで座っている社交さんを目の前にし、マンキンで堂々過ぎるくらい堂々と発言しました。
今日から主任のわたしが「付け回し」します。呼ばれたら速やかな対応をお願いします。
伸びた鼻が見事に折れる
営業がはじまりました。
お店の看板に灯りが付くと同時に、フリーのお客さんが数組と同伴が入ってきました。
○○さんお願いします。2人ともフリーのお客様です。向かって左の髭のお客様でお願いします。フリーなので名刺交換お願いしますね。
ふ~ん。
ちょっと待って~。
フリーの席に付けようと呼んだ社交さんは直ぐに待機席を立ちませんでした。
すでに「ふーん ちょっと待って~。」と返事されてる時点でもう舐められまくってます。
タイムカードを押した時点で呼ばれたら直ぐに客席につけるようにしなくてはだめです。
細かいことですが、そおゆうのが積み重なるとお客さんや他の社交さんに迷惑がかかります。
キャッシャーをしているとき、A店長が「付け回し」しているのを見たことがあります。店長に呼ばれた社交さんは「はい!」と返事して店長の説明を真剣に聞き、店長の案内で客席に付いていました。社交さんはたちはいつも「付け回し」していたK係長補佐のときとは全然違いました。
ナンバーワンのトリプル同伴でテンパる
ナンバーワンの同伴出勤の時間がきました。
それもトリプル同伴です。
ナンバーワン目当ての同伴じゃないお客さんも少し前に2組入っていました。
トリプル同伴
同伴とは、出勤前にお客さんと一緒に食事や買い物をしてからお店に行き、接客をすることです。同伴中は時給が発生しませんが、指名をもらいやすくなるため、女の子にとって成績アップに重要です。多くのお店では同伴料があります。トリプル同伴は、1人目のお客さんと店に入り、2人目、3人目を周辺で待たせていて順番にお店へ同伴としてくることを繰り返すことです。
3人目の同伴出勤が完了した時点で、店内にナンバーワン指名が5テーブルになりました。
同伴は私服で出勤してくるので、着替えやメイクに数十分かかります。
指名のお客さんの顔色がとても気になります。
やばい!最初の指名テーブルのヘルプに付けた社交さんが30分以上そのままだ。
ワンセット60分のお店で、指名じゃないのに30分以上も同じ女の子が付きっぱなしといゆうのは、お客さんも女の子も嫌なものです。
CAさんナンバーワンさん指名のテーブルにヘルプでお願いします。
どこ~?あ~あそこ無理~。連れの人に場内指名もらったことあるから~。Kさんに前に言ったよ~。
付けようとしていた社交さんに断られたことで予定が狂いだんだんテンパってきます。
完全に舐められてましたね。数か月後にそんな理由で付けないなんて言われたら帰ってもらいましたが、この時は何も分かってなかったので、ただテンパるばかりでしたね。
舐めてくる社交さんに気を使ってドツボにはまる
俺が入る前から在籍している、30代になるかならないかの元ヤン姉さんたちには明らかに舐められまくってました。
中学生のときから地元のスナックでアルバイトして、18から26位までは歌舞伎町などの有名繁華街で水商売していたけど、通用しなくなって下町に流れてきた感じのお姉さんたちが在籍の半分位いました。ほとんどが時給泥棒です。指名客もたまにしか来店しません。
一度舐められたらもう泥沼です。
仕事ができない自分が悪いのですが、何を言っても素直には聞いてくれません。
CBさんナンバーワンさん指名のテーブルにヘルプでお願いします。
何でわたしなの?他にもいっぱ女の子いるじゃん。
あ…。はい。
CCさんお願いします。
え!?わたしですか?わかりました(苦笑)。
最悪なパターンです。
言い易い女の子に正当な理由もないのに変えたのは最悪です。
CCさんの印象も最悪だし、このやり取りを見ていた社交さんは
あいつ仕事できねー
となり、かなり最悪なことになります。
自分が特に言い易いのがスカウトした女の子たちです。スカウトした女の子ばかりに負担をかけ頼るようになりました。最悪ですよね。スカウトした女の子たちは稼ぎにきているので、そんな仕事できない頼りない奴からは当然、離れていきます。
滅茶苦茶な付け回しでどうしようもない状態だけど助けはこない
伸びていた鼻は簡単に折られ、滅茶苦茶な営業になりました。
店長や他のスタッフの助けもありません。
ただ時間が過ぎその日の営業が終わりました。
営業が終わると社交さん同士でヒソヒソ話しているのが聞こえます。
役職のあるスタッフに文句を言っている社交さんもいます。
やる気満々でホールデビューしたのですが、逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。この「付け回し」はこれから毎日続きました。伸びた鼻も心も完全に折れています。そんな奴が次の日になったからといって出来るようにはなりません。それでもA店長は俺に「付け回し」を続けさせました。
過ち…業界の御法度
ホールデビューして2週間。
何とか逃げ出さずに「付け回し」を続けていました。
仕事ができない俺へのお姉さんたちの攻撃は日に日に強くなります。
何でもっと早く抜かないの!時計読める?本当に仕事できないね。
え!?
コール掛けましたよ。
は!?聞こえなきゃ意味ねーだろ!本当に使えねなー!
直に罵倒されるのはまだいいです。
Kさん何とかしてよ!あの仕事できない奴!何でKさんが付け回ししないの?お店駄目になっちゃうよ
他の人が聞こえるように、役職者に俺の文句を言っているのが本当にキツかったです。
優しくしてくれる社交さん
俺が入る前から在籍している、いつもトップ3に入る人気のRさんという社交さんがいました。
お店に在籍している女の子はギャルと元ヤンが多かったのですが、Rさんは黒髪清楚系の綺麗な24歳の社交さんでした。
テンコ君!大丈夫?言いたい人には言わせておけばいいよ。気にしないで頑張ろう!
Rさんはいつも俺に優しい言葉をかけてくれました。
風紀!業界の御法度をしてします
Rさんと「風紀」してしまいました。
俺が休みの日にRさんとお店の外で会い、飲みに行きそのまま関係を持ちました。
業界では御法度の「風紀」です。
風紀
風紀とは、お店に在籍する社交さんと運営スタッフが恋愛関係になることを指します。キャストはお客様に疑似恋愛を提供する存在であり、恋愛対象としての商品です。そのため、キャストと男性スタッフが恋愛関係になることは、お客様への裏切り行為と見なされ、基本的に禁止されています。もしこの関係が発覚すると、罰金やペナルティが科せられることがあります。罰金の相場はだいたい50万円から100万円ほどです。罰金は男性スタッフのみの場合と両方の場合があり、グーループによって様々です。
テンコ君!絶対に誰にも言わないから心配しなくていいよ。
Rさんはそう言っていたので、俺が言わなきゃ誰にもバレないとおもっていました。
それからRさんとは何度か隠れて会いました。「ちゃんと付き合う?」って言われたけど曖昧な返事をしてごまかしていました。
風紀がバレて店長に…
Rさんと何度か密会するようになり少しして。
CAさんお願いします。
私じゃなくてRちゃんに言いなよ!だよね!?
マジで!風紀するような奴の付け回し嫌なんだけど!Kさんと早く変われよ!
風紀がバレました。
店長から呼び出し
その日の営業中に店長に呼ばれました。
怖い人たちが待ってるのかな?罰金払えば許してもらえるのかな?罰金50万どう工面しよう?このままバックレるか?いや駄目だ。実家の住所を抑えられてる。どーしよー。
色々なことを考え指定された場所に行ってみるとバーでした。
恐る恐る扉を開けるとA店長が一人でカウンターに座りのんでいました。
来たか。まあ座れ。
あ…はい。
A店長の隣に座りました。
何をのむ?同じのでいいのか?
ビールがいいです。
こんな場でビール好きが出てしまいました。
店長に与えられた試練
俺のビールがでました。
おつかれ。
おっお疲れさまです。
大変なことになったみたいだな。どおする?
罰金を払ってお店を辞めて責任をとります。
責任?お前は元々、お店を辞めたいとおもっていたんじゃないのか?
店長には俺の本当の気持ちを見透かされていました。
付け回しで挫折し逃げ出したい。
罰金を払って済むのならそれで楽になりたいとおもっていました。
・・・・・・・・
店を新しくするか?
え?店を新しくする?
店長の言っていることが全然わかりませんでした。
スカウトノルマは15人以上
店長はお店をリニューアルする計画を俺に話してくれました。
1か月半で、今いる社交を総入れ替えしてリニューアルする。総入れ替えと言っても数人は残ってもらう。
リニューアルですか?お店を閉めるんですか?
店は閉めないでこのまま営業する。社交にもこのことは言うな。スタッフも一部しか知らないからお前は誰にも話すな。
総入れ替えってことは…。30人位はスカウトで入れるってことですか?
そうだ。お前は15人以上は入れろ。それができたら今回のことは何も無かったことにしてやる。
1か月半でリニューアルオープンする。
オープン3日前までは普通に営業し、誰にもリニューアルオープンのことは言わない。
リニューアルの目的は社交さんの総入れ替え。
ノルマは15人!Rさんのためにもリニューアルを成功させる!
リニューアル計画を店長に聞いた後、店には戻らずに店長と色々な話しをしました。
憧れの店長と初めてお酒をのみました。
Rさんのこと
Rさんは仲の良い社交さんと仕事終わりに飲みに行った時に、俺とのことを話してしまったみたいです。
絶対に誰にも言わないでね。実は……。
仲が良いと言っても、お店でのことです。
Rさんから話を聞いた社交さんは別の社交さんに話してしまいます。
ねえねえ!絶対にここだけの話だよ!誰にも言わないでよ!実は……。
キャバ嬢にとって風紀ゴシップは最高の話のネタになります。
Rはお前の態度がはっきりしないので、思わず酒をのんだ時に言ってしまったとのことだ。話が広がってしまい俺に相談してきた。
そうなんですね。Rさんは何も悪くありません。Rさんはどうなりますか?
グループの違うお店で働くことになった。Rはお前のために自分からそう言ってきた。
……
心配するな。Rの行くお店は俺の下でずっとやってきた男のお店だ。Rのためにもお前がちゃんとしないと駄目だ。
はい。
Rさんはその後、移動したお店で不動のナンバーワンになり、数年後に結婚し子供も産まれ幸せな生活を送っているみたいです。
営業前の路上スカウトで真意を知る
昼前には起き準備して駅前でスカウトします。
店長も本部に行かない時は俺と一緒にスカウトに出ました。
スカウトしている時に店長は色々なことを話し教えてくれました。
店長がこの店に来た理由
店長は俺が店に入る3か月前にこの店に転勤してきたそうです。
この店に来る前は、Rが移動した店の店長をしていたそうです。
最悪な状態の店を立て直しに
今の社交在籍は30から35で、店長が立て直しにきた当初は15だったそうです。
出勤目標は平日が18~20、金土は最低20人以上で25~28人位まで出勤調整します。
在籍が15だと週7回出勤する社交だけだとしても、平日の出勤目標にも届きません。
この店のナンバーワンは前の店から連れてきた社交さんらしく、ナンバーワンの他にも数人連れてきたみたいです。
Rさんはこの店にきて店長がスカウトした女の子の一人で、今の在籍数にするまで店長がスカウトして入店させた女の子で在籍を立て直したみたいです。
俺がこの店に入ったとき、ほとんど店長はお店にいなかったです。一人でスカウトに出ていたんですね。
大盛況だったお店が何故?
この店を数年前に新規オープンさせたのは店長だったみたいです。
スカウトをして女の子を集め、オープンしてからずっと大盛況のお店だったみたいです。
数年前、3つの大きなグループが幅をきかせるこの地域に、店長が一人で乗り込んできてスカウトをしまくり、この店をオープンさせて大盛況店にしたそうです。俺はこの話をスカウトしている時に他店のスカウトマンに聞きました。
その当時のグループは性風俗店がメインのグループで、このお店がキャバクラ1号店だったそうです。
1号店が上手く行ったので、店長がその後の2号店、3号店の新規オープンにたずさわり、この店に来る前に店長をしていたのが3号店だったそうです。
店舗拡大のためにA店長が1号店を抜けた後も、A店長が育てた後任の店長が順調に営業をしていたのですが、病気になり店を辞めてしまい、その下にいたK係長補佐がトップになったことで、どんどん状況が悪くなったみたいです。
お前を苦しめたお姉さんたちはKが歌舞伎町の店にいた時のキャストだ。事実上トップになった時に5人位呼び寄せたみたいだな。
あーだからKさんふくめみんな「歌舞伎町」ばっか言うんですね。歌舞伎町はそんなに凄いんですか?お姉さんたち指名客全然こないですよね。
ピンキリだ。本当に出来る人だったら歌舞伎町からこないだろ。
そうですよね。そんなに歌舞伎町ばっか言うなら戻ればいいのにっておもってました。
店長は立て直しにきた当初は、Kさんと一緒にこの店を復活させてKさんに正式な店長になってもらおうと考えていたみたいです。
歌舞伎町から呼び寄せたお姉さんたちも、Kさんがこの店のトップになり、もっと店を良くしようとおもいしたことが、裏目にでてしまったと、最初はおもっていたらしいです。
中途半端にズルズルと様子を見たのが良くなかった。
店長が立て直すためにスカウトで入れた女の子たちも、お姉さんたちの嫌がらせに結構あっていたみたいです。
1か月だけ店を閉めてリニューアルオープンしたいとオーナーに頼んだらしいのですが、全盛期の売上には届かないまでも、ある程度まで売り上げが戻ってきているので、店を閉めることは許されなかったとのことでした。
一人で総入れ替えするのは流石に難しい。
育ててきたスカウトできる部下たちは2号店、3号店の管理職に就いているのでこっちには連れて来れない。
そんな時に俺が店に入りスカウトができる。
一気にキャストを集め総入れ替えすることにしたそうです。
後から聞いたのですが、俺の風紀は予期せぬアクシデントだったみたいですが「あれはいいタイミングだった」とA店長は言っていました。
営業中と仕事終わりは店長のマンツーマン指導
19時30分にはお店に戻りキャッシャーに入りました。
俺はウェイターから始めなくていいんですか?
トレンチが誰よりも上手く持てるようになったとしても、それで社交を稼げるようにしてやれるのか?
できないですよね。
リニューアルしたらお前に店を管理させる。誰でも経験を積めば出来る作業を今やっても何の意味がない。
キャッシャーでは店長が付きっきりで指導をしてくれました。
キャッシャー室は個室になっていますが店内の状況が全てわかります。
キャッシャー室から客観的に観察しながら受ける店長の指導はとても勉強になりました。
A店長のマンションに住むことに
この頃は、まだ家なき子でした。
キャッチで知り合った女の子(店の社交ではない)の家に居候してました。
最近は店泊してないみたいだが寮費はまだ払っているのか?
はい、自分で部屋を借りてないんで入寮していることになってます。
俺のマンションにくるか?部屋が1つ空いてるからもし嫌ではなかったらこい。金もかからないし、住民票も移していいぞ。
はい!宜しくお願いします。
店長の自宅に居候させてもらうことになりました。
A店長は無口で怖くとても厳しい人だけど、面倒見が良いとても優しい人でした。グループの系列キャバクラの主要幹部は店長が一から育てた人たちですが、みなA店長を心から慕っていました。俺は特に可愛がってもらい面倒をみてもらいました。他の幹部に嫉妬されるくらい(笑)。
1か月半後
総入れ替えの対象となった社交さんを営業を休んでいる店に呼びました。
在籍の約8割26人の社交さんに「この店では働けない」と伝えるためです。
これない社交さんには事前に電話で内容を伝えました。
系列店へ移動する提案
系列店への移動が可能な社交さんには移動をお願いしました。
移動が無理な社交さんには申し訳ないけど、契約を解除してもらうことになりました。
クビを宣告した社交さん
歌舞伎町が口癖のお姉さんたちと、店のルールを破っている必要がないと判断した数名にクビを言い渡しました。
店はリニューアルオープンします。新しくなる店にあなた方は必要ないと判断したので辞めてもらいます。
え…何で?Kさんいないの?Kさんは知ってるの?
Kさんはグループの性風俗店へ移動になりました。働いた分のギャラはここに用意してあります。クビです。
ありえなくない?いきなり言われても…。どーすればいいのわたし?
歌舞伎町に戻ればいいとおもいます。
……
Kさんを頼って性風俗のお店で働くなら、風俗部の代表も大歓迎だそうです。グループのキャバクラでは雇えません。
いや。いいです。テンコさんがこの店の店長?
店長ではありませんが、リニューアルした店はわたしが仕切ることになりました。あなた方にはとても良い勉強をさせていもらいました。教訓にし、新しく生まれ変わる店を必ず成功させますので、どうぞ心配なさらずにお引き取りください。
本来、社交さん側が退店する場合様々な誓約があります。
今回は店の都合で告知無くかなり強引にクビを宣告しました。
労基に行かれたら注意されるかもしれませんが、店に害をもたらす者をこのままにすることはできません。
お姉さんたちがクビになるのはしょうがないですが、その他の総入れ替えの対象になった社交は、俺のせいですね。リニューアルしたお店を俺が仕切るのに、これまでの俺の失態を知っている社交はいない方がいいと店長は考えたとおもいます。店に残る2割の社交さんは店長が系列店から連れてきた女の子です。お店の悪口をいったり、スタッフを馬鹿にして罵ったり、女の子に意地悪したりなど、店のルールを破る馬鹿なことは絶対にしない当たり前のがわかっている人たちです。
リニューアルしたお店は活気に満ちた繁盛店に!
リニューアルオープンに向けスカウトで集めた女の子は、店長が13名、俺が18名でした。
元々は繁盛店だったので、店にお客様はついていました。
リニューアルオープンは大盛況で、その後も待ち行列ができる人気店となりとても活気ある繁盛店へと成長していきました。
店を管理する立場になっても自らスカウトをする
店を管理する立場になり、本来なら部下にスカウトをしてもらってもいいのですが、俺はA店長のように自ら路上に立ちスカウトを続けました。
キャバクラで働く女性のスカウト
キャバクラで働く女の子を勧誘する人のことです。
スカウトは違法性ある?
スカウトは一概に違法というわけではありませんが、「迷惑防止条例」や「職業安定法(有害職業紹介)」に違反する場合があります。
禁止行為例
- 迷惑防止条例が適用されている地域において路上で声をかけること
- 大勢の人がいる中での大声で勧誘すること
- 未成年者への勧誘
- 嘘の情報を伝える詐欺紛いの行為
- スカウトを断った相手への嫌がらせや暴力を振るうこと
女の子を店に連れてこれることは最大の武器になる
正直なところ、路上で知らない人に声をかけるのは本当に嫌です。
声をかけることなんて誰にでもできますが、自分にはできないと言ってやらない人が多いです。
そんな自らスカウトして女の子を店に入れることができないスタッフは全てではないけど大体、Kさんみたいになります。
必要以上に女の子のご機嫌をとって、自分が頼られていると勘違いします。
頼ってきてるんじゃなくて店、女の子の文句をこいつなら言えるとおもわれてるだけです。
中途半端な売り上げで天狗になり調子こいて強く言ってくる嬢の機嫌は特にとります。
間違ったことをしていても女の子に辞められたら困るから強く言えません。
自分で女の子をお店に入れることができれば社交にも遠慮せずに正しいことが言えます。それで気分を害して辞めるなら辞めてもらった方が店のためです。たとえ人気譲が辞めて売り上げが一時落ちたとしても、お客さんは店につくのものなので、店がちゃんとしていれば新しい譲を求めてまた戻ってきます。周りを腐らせる物をそのままにしてしまったら他の物まで腐らせてしまいます。今回それを目の当たりにしました。俺は同じことを繰り返さないように自らスカウトをし続けました。
19歳になり店長になりました
今回の物語で紹介した、過ち試練を経て少し成長した俺は、店の立て直し計画に尽力し、A店長の計画通りリニューアルオープンを成功させました。
リニューアルした店の全体的な管理を任された俺は、武器であるスカウトを続けながら店を繁盛店になるように頑張りました。
店は地域でも有名な繁盛店と成長し、19歳になってすぐ、主任だった俺は5段階アップの店長に昇格しました。
- 店長
- 副店長
- 課長
- 係長
- 係長補佐
- 主任
- 副主任
- 社員
- 社員見習い
17歳でグループに入り約1年半で店長になりました。
俺が店長になるのを見届けたA店長はエリア部長に昇格し、グループの発展のため新規店舗の拡大に尽力していきます。
19歳で店長に昇格した俺は、憧れのA店長の背中を追いもっと上を目指し奮闘します。
これから水商売の世界にどっぷり浸かっていく
どこに流れていくかわからないのが水商売です。
水商売にどっぷりと浸かっていく俺のお水物語はまだまだ続きます。
テンコの「お水物語」続きはこちら!
現在記事を作成中です。
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今しばらくお待ちください。